Q. これまで苦労したこと

高低差のある土地や敷地の造成は難しくて苦労します。
たとえば、道路との高低差が2メートルあったとします。そうすると、どういう風に敷地を分割して、どのくらいの高さで時間を設定すればちゃんとした家が建てれるのかっていうのを考えるのが 1番頭を悩まされるポイントだったりします。
まずは、道路の高さまで敷地を出来るだけ下げるという選択肢を取ることが多いのですが、色々な側面で限界があったりします。
結果として、道路との高低差が1メートル以上出てしまい、家の1階の高さまで階段が10段分必要になることもあります。
そうなると、階段のスペースも確保するため、家として建てられるスペースも狭くなってしまいます。
さらには、駐車場をどこにするとか、様々な要因が絡んでくるため、高低差がない場所と比べると、工夫を要する点がかなり増え、全体の納まりを考えながら造成のイメージを固めていくのが非常に難しいです。
設計の仕事は、詳細が決まった敷地の中でいかにどう良い家を建てるかという思考プロセスになるのですが、造成はまだ敷地の大きさくらいしか決まってない段階なので、そこから分割して2棟とか3棟作ることを考えると、どう分割すれば家が建つのかなど、創造性が必要な分、設計より難しいと感じています。